ユーザーの要望に応えるような堅実な進化を遂げた「Nikon Z6II・Z7II」。初代機からの買い替えについては個人の用途次第だが、ファームウェアアップデートによる今後の進化に期待しよう。
「Zは、新境地へ。」という事で発表された「Nikon Z6II・Z7II」(以下Z6II・Z7II)。
初代「Nikon Z6・Z7」を所持していたので悩みましたが、両機種購入してみました。
店頭などで触った感想ではあまり初代と違いが分からず、無駄かなと思いました。
ですが使ってみると便利になったと実感のできる改善点も多く、気に入っています。
ダブルスロット
Nikon Z6II AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
「やはりあった方が断然便利」
XQD/CFとSDのダブルスロットは、やはりあった方が断然便利だと実感しました。
普段の記録はSDへ、加えて仕事やイベントなど高速で堅牢な書き込みはXQD/CFへ。
それぞれ使い分ける事により、無駄にフォルダーを増やさず撮影・記録が行えます。
Z7IIでのSDファイルへの撮影などは遅く感じますが、Z6IIはあまり気になりません。
ワイドエリアAF
Nikon Z7 AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
「意図せぬ場所へのAFを防ぐ」
ワイドエリアAFも便利です。意図せぬ場所へのAFを防ぐ事で快適に撮影が行えます。
特に輝度差の激しい場所などでは、意図せぬ場所にAFが発動・合焦してしまいます。
初代Z6・Z7ではオートエリアAFのみで、この現象に何度か苦しむことがありました。
私はコスプレ撮影で自撮りを行う為、大凡のAFエリアを絞るこの機能は重宝します。
情報表示の消灯機能
Nikon Z6II AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
「構図を作る際に重宝する機能」
撮影時の情報表示の消灯機能は、構図を作る際にとても重宝する新らしい機能です。
特に晴天で屋外ではない場所で、かつファインダーを覗けない状況下で役立ちます。
私が長く使用した機種が「D850」であった為、表示が消せない事はストレスでした。
この機能のおかげで、物撮りの仕事などで椅子や脚立を使用する事も激減しました。
画像モニター固定
Nikon Z7II NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
「チルト時に自動で固定される」
画像モニター固定機能がチルト時に自動で固定されるようになり便利になりました。
初代機はファインダーに不意に切り替わるのでモニターモードの変更が必要でした。
Z6II・Z7IIは自動表示切換えにしていてもチルト時は画像モニターに固定されます。
ちょっとした機能改善ですが、いざ実装されてみると非常に便利な機能改善でした。
タイムラプス動画
Nikon Z7 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「残り枚数カウントダウン表示」
タイムラプス動画撮影の際、残り枚数カウントダウン表示されるようになりました。
私は友人とタイムラプス動画を撮影する事が多くこの細かな機能改善は有難いです。
特に「そっちあと何分で終わるの?」と聞かれた際に目安が分かるので助かります。
音声収録やサブ機種で遊んでいる場合、いつから始めたのか忘れる事がありました。
Ver.1.10になって
Nikon Z7II NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
(Model:黒田麻衣)
「瞳AF性能が飛躍的に向上」
Ver.1.10になって瞳AF性能が飛躍的に向上し以前よりも追従するようになりました。
他社の瞳AFとほぼ遜色のない追従となり、第二世代機種に相応しいAFとなりました。
恐らくデュアルエンジンに合わせた、ソフトウェアの最適化が行われたのでしょう。
またZ6IIは×1.5倍のクロップ処理が行われますが、4k60pの撮影が可能になりました。
その他について
「高速連続撮影の向上など」
その他については、高速連続撮影の向上などに加え、様々な機能が向上しています。
動画撮影時の瞳AF機能・USB給電・低輝度AF性能・機能的なバッテリーグリップ。
バッテリーもUSB給電に対応し、容量の増えた「EN-EL15c」へと進化しています。
2021年3月4日に統合現像ソフトウェア「NX Studio」も登場、今後に期待しています。
最後に
Nikon Z6II NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
ユーザーの要望に応えるような堅実な進化を遂げた「Nikon Z6II・Z7II」。
初代機からの買い替えについては個人の用途次第だが、ファームウェアアップデートによる今後の進化に期待しよう。
無くてもそれ程撮影に支障のない程度の進化で発売時には購入を躊躇していました。
「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」の発売もあり、思い切って両機種とも買い換えました。
結果最初はダブルスロットや情報表示の消灯機能ぐらいしか体感できなかった進化。
ですが実際に使用した際ファームウェアアップデートも含め着実に進化しています。
今後の進化や新たな発見も含めて楽しく使用して新しい事に挑戦しようと思います。
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