被写界深度・カラーシフトに要注意。その背景、ありのままの方が美しいかも。
「Ilko Allexandroff」さん(以下イルコさん)の作品作りをコスプレイヤー兼カメラマンが実践する撮影・勉強会(以下コスカメ勉強会)。
この企画がとても楽しかった為、コスカメ勉強会の第2回目を2018年4月1日に西武園ゆうえんちで開催してみました。
今回は桜とイルミネーションを背景にオフカメラ・ライティング撮影でポートレート作品作りに計6名で挑戦してみました。
被写界深度に要注意
Nikon D850 SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art
「桜の被写界深度にメリハリを」
桜ポートレート撮影は桜の被写界深度にメリハリを付けましょう。大袈裟に表現すると解像させる撮影とボカしてしまう撮影、それぞれに分かれます。
解像させるには超広角~標準域で少し絞って撮影しましょう。そうする事で桜のディティールを活かした撮影が可能です。
所謂パンフォーカスあるいはディープフォーカスという撮影です。
ただ友達からも注意されましたが、超広角の場合には被写体を周辺に配置するとパースが付いてしまいます。意図的な撮影を除き、被写体は中心で捉えましょう。
失敗談ですがこの日、私は手にしたばかりの中望遠レンズの135mmが嬉しくて、ほとんどの撮影を135mmで行ってしまいました。
これはこれで良いのですが、やはりせっかくの桜です。きちんと桜も解像させた写真も並行し撮影した方が後々悔いが残りません。
カラーシフトに要注意
Canon EOS-1D X SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art
「過剰なカラーシフトに要注意」
カラーシフト撮影は印象的な撮影が可能ですが、使い過ぎに注意しましょう。ありままの美しい夕刻の光を壊してしまいます。
私はこの頃、カラーシフト撮影を行う方が印象的な撮影が行えるという過度な妄信がありました。
後にカラーシフトしていない写真を他の友達から頂いたのですが、それがとても美しく印象的だったのです。
夕刻はありままの方が美しい場合があります。カラーシフト撮影については冷静に現場で状況判断しましょう。
現場での咄嗟な状況判断は困難かもしれません。その場合、カラーシフト撮影とありままの撮影、それぞれ撮影しておきましょう。
桜の色はあなた次第
Nikon D850 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
「夜撮影、桜の色はあなた次第。」
夜はカラーフィルターを使用して好みの背景色を作ってみましょう。その背景、もっと印象的に撮影できるかもしれません。
この日は夜のイルミネーションの時間になると桜にもライトアップはされました。ですが日中ほどの魅力を感じませんでした。
そのままではただのイルミネーション撮影になってしまうので、ブルーとピンクのカラーフィルターで桜に色を付けて撮影しました。
その効果は絶大で、とても印象的な撮影が行えました。日中には存在しなかった色鮮やかな桜とイルミネーションを捉える事に成功しました。
カラーフィルターは「Rogue Gels – Universal Lighting Filter Kit」という物を事前に購入していたので利用しました。
これから利用してみようという方は「Selens」のカラーフィルターセット20枚入りが大変安価ですので比較検討しても良いかもしれません。
「Rogue」のような高額な商品とは違いフィルターに色名や色温度等の記載はありませんが安価で手を出しやすいと思います。
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最後に
Canon EOS-1D X SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art
被写界深度・カラーシフトに要注意しましょう。その背景、ありのままの方が美しいかもしれません。
この日は勉強会という事もあり、中望遠レンズやカラーシフト撮影などについ夢中になっていました。
2020年今現在、こうして振り返ってみると特殊な撮影をしていない方が却って印象的だと感じる写真もありました。
ブログにより過去を振り返る事で新しい発見がありました。ご一緒下さったお友達の方々、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
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