開放値f/1.2で強烈な光学性能を誇る至高の50mm「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」。フリンジやゴースト・フレアを気にせず、開放f/1.2からの描写力とボケを楽しもう。
Nikon Z6・Z7をメイン機に入れ替えた事により徐々にFマウントをZマウントへ。
第一弾として超広角「NIKKOR Z 20mm f/1.8 S」(以下2018S)を入れ替えました。
そして「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」(以下5012S)が2020年12月11日発売されました。
そこで「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」(以下5814G)と入れ替える事にしました。
5814Gはお気に入りのレンズという事もあり、しばらくは手元に残す事にしました。
(モデル:黒田麻衣さん)
>「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」についてはこちら
>YouTube「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G VS NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」についてはこちら
開放での描写力
Nikon Z7II NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
「開放f/1.2からかなり解像」
5012Sの開放での描写力は、5814Gと違い開放f/1.2からピント面はかなり解像します。
私が一番驚いた「SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art」と同等かそれ以上の解像です。
その他の「AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED」「AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED」。
このFマウント屈指のレンズも開放からかなり解像しますが、同等かそれ以上でした。
開放f/1.2のボケ
Nikon Z7II NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
「非常に美しく滑らかなボケ」
開放f/1.2のボケですが5814Gを上回る、非常に美しく滑らかなボケ味を発揮します。
非点収差等によるぐるぐるボケも発生せず素直で透明感のある魅力的なボケ味です。
開放f/1.2で背景の口径食が気にならない撮影は、開放で使用しても問題ありません。
背景の口径食や強烈なボケ味がキツ過ぎる場面は、f/2ぐらいまで絞れば解決します。
開放でのフリンジ
Nikon Z7II NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
「f/1.2からほぼ発生しない」
開放でのフリンジは5814Gとは全く違い、開放f/1.2からほぼ発生しない仕上がりです。
このフリンジの少なさと素直なボケに起因し透明感あるボケが作られるのでしょう。
加えて開放からのピント面の解像の高さにより美しいキレとボケが両立しています。
開放f/1.2からここまで抑えられるとは想定していなかったのでこれには驚きました。
逆光耐性について
Nikon Z7II NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
「逆光時も安心して撮影可能」
逆光耐性についても非常に優秀で、逆光時も少ない配慮で安心して撮影が可能です。
垂直光に効果のある「アルネオコート」でゴースト・フレアが殆ど発生しません。
この点においてはCanonの「RF50mm F1.2 L USM」を確実・明確に上回っています。
ただゴースト・フレアを後処理せず意図的に撮り入れたい方には厳しいレンズです。
使用感について
Nikon Z6II NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「描写力は高いが長く細い形状」
使用感については約1.090gの重量と150mmの長い寸法により収納・携帯性は悪いです。
これはその分性能に力を注いだ結果として受け止め工夫して運搬・使用しています。
AFスピード・精度等は2018S同様「マルチフォーカス方式」採用により向上しました。
5012Sは2018Sと違いフォーカスリング、ファンクションボタンも搭載されています。
最後に
Nikon Z7II NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
開放値f/1.2で強烈な光学性能を誇る至高の50mm「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」。
フリンジやゴースト・フレアを気にせず、開放f/1.2からの描写力とボケを楽しもう。
お気に入りの5814Gからそれ程変化はないであろうと追加で購入した今回の5012S。
Zマウントレンズは標準レンズでも別次元の描写力ですが、今回もそれは同様でした。
まだコスプレ撮影では1回、ポートレート撮影では2回とあまり使用しておりません。
前回・今回のレンズレビュー撮影を通してまた趣味の写欲が沸々と湧いてきました。
コロナウイルスに注意しつつ、沢山の作品作りをこのレンズで行いたいと思います。
Nikon 単焦点レンズ NIKKOR Z 50mm f/1.2S Zマウント フルサイズ対応 Sライン NZ50 1.2 新品価格 |
コメント