大口径「Zマウント」と新開発の「ハイブリッドAFシステム」搭載フルサイズミラーレスカメラ「Nikon Z6・Z7」。画素補間なき「Nikon D850」が画質は上だがその機会は非常に限定的。容易に最良の結果を出せるフルサイズミラーレスカメラの魅力に別の視点から注目します。
約2年ほど多岐に渡り愛用しているデジタル一眼レフカメラ「Nikon D850」(以下D850)。
カスタマイズが可能な項目が多く、それに応えるような豊富なボタンレイアウト。
そして深いグリップによるホールド感などがとても気に入り約2年間使用しています。
ただコスプレ撮影で自撮りを行う際、解放値の小さいレンズでの撮影は少々難しいです。
またポートレート撮影における問題点として端のAFポイントが収差で外しやすいです。
この2点と「Zマウントレンズ」や「瞳AF」などに興味を持ち、購入してみました。
今回は主にD850からの使ってみた使用感を元に、簡単なレビューを行ってみました。
特に両機種の差について、あまり述べられていない事に注目して記述をしています。
(※余談ですが安価な「Z6 / Z7 Lプレート」を装着すると扱いが容易になるのでお勧です)
Z6 Z7垂直撮影ハンドグリップQRクイックリリースZ6 Z7 LプレートカメラブラケットホルダーNikon Z6 Z7 (Z6 / Z7 Lプレート) 新品価格 |
コスプレ撮影
Nikon Z7 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
「瞳AFで簡単セルフポートレート」
瞳AFが搭載されているミラーレスでは、簡単にセルフポートレート撮影が行えます。
しかも解放値f1.4において全身撮影した際も、ピントは目にほぼ確実に合焦しました。
D850のライブビュー撮影でも多少は撮れますが、バッテリーの減少が凄まじいです。
また、あくまで顔認識AFなので解放絞り値の小さいレンズではあまり合焦しません。
ポートレート撮影
Nikon Z7 AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
「全身縦構図で正確なピント撮影」
AFはD850と比較した際、少し頼りないですが周辺や端のAFポイントでも外しません。
D850での全身縦構図ポートレート撮影における難儀なピント合わせから解放されます。
また、Z7などの高画素機種同士では手振れ補正によりZ7の方が更に優位となります。
レンズ都度に必要となるD850でのボディ・レンズ収差等によるAF微調整も不要です。
4K UHD 動画撮影
Nikon D850 AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
「迷いなきAFと手振れ付き4K動画」
D850はコントラストAFの為AFが迷いますが、Z6・Z7は像面位相差の為AFは迷いません。
また、D850は4K30p時に電子手ブレ補正は無効ですが、Z6・Z7は4K30p時でも有効です。
位相差AFは位相差検出の素子を画素補間する為、画質劣化が起きますが判別不能です。
判別不能な画質劣化よりもAFの迷いと、手振れなき4K30pの動画撮影に価値を感じます。
Zマウントレンズ
Nikon Z6 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「キットレンズから強烈な描写」
キットレンズ「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」は、ズームレンズですが強烈な描写性能です。
Fマウント単焦点に肉薄する描写性能で、Zマウント単焦点ではFマウントを凌駕します。
解放値が大きいですが、Fマウント単焦点を同じ解放値まで絞れば差は気になりません。
Zマウントの光学性能は「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」で予想以上だと体感しました。
最後に
Nikon D750 AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
自撮り・ポートレート・動画撮影においてデジタル一眼レフカメラを凌駕するフルサイズミラーレスカメラ「Nikon Z6・Z7」。
画素補間なき「Nikon D850」が画質は上ですがその機会は非常に限定的です。
容易に最良の結果を出せるフルサイズミラーレスの魅力に別の視点から注目しました。
デジタル一眼レフカメラに対する短所としては素早い動きの被写体へのAFだそうです。
また、電子ビューファインダーに慣れるのに人それぞれですが相応の時間を要します。
私はこれらの欠点よりも、上記で述べた個人的な4つの利点の方に価値を感じました。
容易に正確なピントを合わせ、優れた動画性能が得られるZ6・Z7に魅力を感じています。
(後にZ6・Z7はIIが発売され、SDとCF/XQDのデュアルスロットにも対応しました。)
Nikon ミラーレスカメラ 一眼 Z6II ボディ black 新品価格 |
Nikon ミラーレスカメラ 一眼 Z7II ボディ black 新品価格 |
コメント