桜と人物の距離は可能な限り同じにしよう。自然光撮影では逆光になる場所を探し、夜桜ポートレートはクリエイティブな撮影に挑戦しよう。
コロナウイルスにより、都内の公園のほぼ全てが撮影不可能な状態となった2021年春。
上野恩賜公園だけは「コスプレでなければ構いません」と管理所の許可が下りました。
ですが東京都の立入制限もあり、ネットも沢山設置されており撮影には不向きでした。
そんな中、偶然にも家から自転車で行く事が可能な近所の大きな公園を見つけました。
撮影も可能という事で師匠とお友達のモデル黒田麻衣さんと3人で撮影を行いました。
(黒田麻衣さんは機材レビュー等でモデルさんとして何度も力を貸して下さった方です)
さて、師匠はどこでしょう?
桜と人物の距離
Nikon Z7II AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
「可能な限り同じにしましょう」
場所にもよりますが、桜と人物の距離は可能な限り同じになるように工夫しましょう。
これにより桜と人物にピントが合う為、桜もモデルさんも際立つ写真に仕上がります。
望遠レンズ撮影では被写界深度が浅くなる為、こういった工夫が必要になってきます。
広角レンズ撮影だと被写界深度は深くなりますが、背景の整理が難しくなってきます。
(桜と人物の距離が遠いと下記の様になります。これはこれで美しいですが。)
Nikon Z7II AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
自然光撮影では
Nikon Z7II AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
「逆光になる場所を探そう」
自然光撮影では世界も人も美しい写真に仕上がる様、逆光になる場所を探しましょう。
モデルさんに桜や自然だけではなく光も加えると、生命力のある写真に仕上がります。
RAWで後から背景を戻す事を考慮している場合、背景が白飛びしないよう撮影します。
JPEGで仕上げる場合は、ストロボのハイスピードシンクロやレフ板などが必要です。
(RAWの後処理でもJPEGで仕上げても結果は同じに出来ますが拘る方をお勧めします)
Nikon Z7II AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
夜桜ポートレート
Nikon Z7II AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
「クリエイティブな撮影に挑戦」
環境光のない場所での夜桜ポートレートは、クリエイティブな撮影に挑戦しましょう。
この日はストロボが1灯修理中で2灯だった為、後ろの桜を地面に反射させてみました。
水面などがない場合、後処理で加工する事も考えて撮影を行うと簡単に加工可能です。
髪の毛より下側が地面となるように撮影しておくと疑似水面の加工は容易になります。
(無加工は下記の様に撮影しました。個人的にはインパクトが欲しくなりました。)
Nikon Z7II AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
最後に
Nikon Z7II NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
桜と人物の距離は可能な限り同じにしよう。自然光撮影では逆光になる場所を探し、夜桜ポートレートはクリエイティブな撮影に挑戦しよう。
コロナウイルスにより撮影が困難を極めた2021年春でしたが何とか作品が残せました。
当初は砧公園で自然光撮影の予定でしたが、上野恩賜公園から近所の公園へと変更。
直前の変更でしたが師匠も黒田麻衣さんも臨機応変に対応して下さり感謝しています。
来年には世界が平和に戻り、楽しく桜ポートレート撮影ができるよう願っています。
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